夏の朝の風景を感傷的に写真加工する

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ひと夏の思い出
・・・といった様に、夏は心に残るシーンに出会い易い気がします。

単なる風景ではなく、感傷的、叙情的、情緒的に感じたものを写真加工で表現してみようとしました。

その効果とLightroomとPhotoshopの操作方法について記します。

 

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夏の朝の撮影状況

7月、早朝、近所の公園に行ってみました。
この頃の日のでは4時半頃です。まだ2時間ほどしかたっていません。

紫陽花に光が差し込みだして来ました。

紫陽花に差し込む太陽

その公園は高台にあるので、街が見下ろせます。
富士山が前に大きく見えます。

7月の朝の富士山

雲はだんだんと薄らいで、朝とは言え、夏の日が眩しくなって来ました。

大きな欅の下に、若い女の子が富士山を見ています。
早朝から6人に集まって、おしゃべりしていました。

どこか東南アジアの国の娘たちです。

大きな欅と富士山

近くの工場かどこかで働いているのでしょうね、母国を離れて。

本人たちは平気なのかもしれませんが、こんなに朝早く富士山を眺めている姿が私には感傷的に見えました。

RAW現像前の写真

上がRAW現像する前の写真です。
この写真では私が抱いたセンチな感情とは別の情景になっています。

そこで私は自分が感じたものを写真加工で表したくなったのでした。

 

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感傷的な写真加工の方法

私はRAW現像・写真加工はLightroomからスタートさせます。
でも、Lightroomだけでは終わらず、Photoshopでさらに写真加工を進める手法をとっています。

参照 おすすめ私のRAW現像・写真加工方法

おすすめ写真加工 私のRAW現像のやりかた
RAW現像のやり方が新しくなりました。 それはLightroomの進歩により、これまで難しかった操作が簡単になったからです。 私の新しいRAW現像の手順をご紹介します。 RAW現像のやり方は人それぞれですし、正解はないのかもしれません。 で...

やはりPhotoshopでないと表現できない技があるからです。
今回もAdobeのフォトプランの2つのソフトを活用しました。

 

月々2000円程のフォトプランの申し込み方法

やはり、Photoshopを使うと良い写真に現像出来ます。
月々2000円程のフォトプランなら、PhotoshopもLightroomも使えます。
まだ、使った事ないという方は、是非、試してみてください。
下記リンクよりご確認下さい。




 

 

夏の富士山を表現するLightroomでのRAW現像

夏と言ってもまだ梅雨真っただ中、富士山は霞みがちです。
でも、富士山がしっかり見えていないと絵になりませんね。

そこで夏の朝の富士山を意識してLightroomでのRAW現像のポイントは以下の3つになります。

LightroomでRAW現像する3つのポイント

  1. 霞みから富士山を浮かび上がらせる
  2. 朝の明るい感じを出す
  3. 被写体である女性たちを見えやすいする

私のRAW現像は全体を操作するよりも、マスクを使って部分的に写真加工していくのがメインになります。

以下の4つのマスクを作りました。

4つのマスク

これらの中で最も注意しなければならないのは、富士山をくっきりさせたいあまり、かすみを除去し過ぎてしまうことです。

7月の朝は湿度が高いです。
もやっとした雰囲気は残したいです。

そしてLightroomでは下の様にRAW現像しました。

LightroomでRAW現像した写真

上の写真は、私が見た夏の朝の雰囲気がよく出ています。

Photoshopに移って写真加工を続けなくとも、ほとんど、これで完成にしてもいい感じかもしれません。

 

Photoshopによる感傷的な写真加工

今回の写真加工で私がこだわったのは私が抱いた感傷的な感情です。

そこで部分的にオートン効果を施しました。
オートン効果につては、下記のページで紹介しています。
あわせてご参照下さい。

参照 Photoshopでオートン効果を加える方法

ソフトフォーカス・オートン効果でソフトに仕上げよう
柔らかく優しい写真に仕上げる写真加工の機能を紹介します。 RAW現像においてもソフトな感じにしていく事が出来ます。 ここで紹介するのは、さらに高度な技です。 Photoshopを使えば、色々な事が出来るのでしょうが、写真愛好家にとっては操作...

 

レイヤー構成

今回、写真加工したPhotoshopのレイヤー構成は以下の通りになります。

以下の3つの構成になります。

  1. オートン効果
  2. 夏の空の色合いにする
  3. 朝の光の具合に調整する

Photoshopのレイヤー構成

 

オートン効果で思いを滲ませる

オートン効果は滲んだ感じにすることが出来ます。
下の様に夢心地の様な、またノスタルジックな印象を加える事が出来ます。

オートン効果を施した画像

上の様に写真全体をかけてしまうと人物もぼやけ過ぎてしまいます。
そこでレイヤーマスクを下の様にかけました。

レイヤーマスク

空の部分はオートン効果が施されます。
写真下部の緑の部分は、レイヤーマスクによりオートン効果はありません。

そして6人の女性は下に行く程、オートン効果は薄れます。

レイヤーマスクとオートン効果の影響度合い

これにより、6人の娘たちの視線の先が、滲む様にしました。

私が表現したかった感傷的なシーンが描かれました。
少しやり過ぎ感はありますが ・・・

マスクをかけた後の写真

 

レイヤーマスクを駆使して微妙に色を加える

写真上部に色がなく、寂しいので、若干、彩度を上げたいと思いました。

その折、均一に上げるのではなく、レイヤーマスクで部分的に効果が出る様にしました。

レイヤーマスク

自然な彩度は暗部が上がる様に下の様にレイヤーマスクを作成しました。

自然な彩度のレイヤーマスク

空に少し青色を加えたいのでレンズフィルターを使いました。
空の部分に効果が及ぶ様に下のレイヤーマスクを作成しました。

上の自然な彩度のレイヤーマスクとは正反対のマスクです。

レンズフィルターのレイヤーマスク

さらに、上の2つのレイヤーをグループに入れ、グループにレイヤーマスクを作成しました。

下のレイヤーマスクで写真の半分だけに効果を限定させました。

グループのレイヤーマスク

 

空の明度を抑えて朝のトーンを出す

まだ、6時半頃なのですが、写真を見ると空が明るすぎて、昼近くに見えます。

そこで、朝の雰囲気を出す為にトーンカーブで明度を下げました。

2つのトーンカーブ

女性たちに朝の斜光が入って来ている様子が少し見易い様にコントラストも上げました。

 

そして最終的には下の写真になりました。
夏のワンシーンとして、情緒的な写真になったと思います。

仕上げた写真

下のサムネイル画像をクリックすると完成した写真が大きく表示されます。

早朝、夏の富士と娘たち


 

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