相反するシャープとぼかしの調整が写真加工の肝

RAW現像で写真を仕上げるには、2つの方向性があると思います。
ひとつは、くっきりシャープに仕上げる写真加工です。
迫力や臨場感がある写真を目指します。

相反するシャープとぼかし
 
もうひとつは、見ていて優しい感じに仕上げる写真加工です。
シャープの真逆でボケやぼかしを入れていきます。

良い写真にするには、相反する仕上げ方が肝になると思います。

具体的に各々どうRAW現像の操作をするのか、まとめてみました。

 

 

くっきりシャープに写真を加工する

くっきりした写真は爽快な気分にさせてくれます。
多くのカメラ愛好家は狙って物の形をくっきり撮ろうとしますよね。

それがRAW現像でかなり追い込むことが出来るのが素敵です。

 

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ボケがある写真こそシャープが面白い

クッキリした写真をシャープにするイメージがあるかと思います。
でも、前ボケ、後ろボケなど、ボケがある写真の方がシャープにする価値があると私は感じています。

例えば下のアシナガバチの写真
手前も奥もぼかして撮ることが出来ました。

被写体だけ焦点を合わせて前後をぼかした写真

焦点の合ったアシナガバチをより鮮明にしたのが下の写真です。
かなりシャープに加工しました。

被写体をシャープに写真加工した画像

前後がボケているからシャープさが際立ちます。
面白い写真になったと思いました。

シャープにするって楽しいです。

コントラストを高める

下の写真は東京ビッグサイトです。
青空が綺麗な日でした。

東京ビッグサイト
 

コントラストを+30に上げてみたのが下の写真です。
写真に締まりが出て来たと思います。
東京ビッグサイトの逆三角形の形もくっきりしたと思います。

コントラストを上げる
 

トーンカーブで元の写真と比較すると下の様になります。
全体的に山が大きくなった感じですね。

コントラストを上げた時のトーンカーブの変化
 

よく見ると明るい部分と暗い部分の山が高くなっています。
中央部分の山の高さは変わりませんね。

 

明瞭度を高める

くっきりシャープに写真加工する時、明瞭度を上げたりしますよね。

明瞭度はローカルコントラストとも呼ばれているそうです。
つまりコントラストの一種という事です。

下の写真は明瞭度を+30にしてみました。
空の色も濃くなり、透明感が増した感じです。

明瞭度を上げる
 

気持ちが良い写真になりました。

明瞭度を上げる前と後では、トーンカーブは下の様に変化しました。

明瞭度を上げた時のトーンカーブの変化
 

今度は明るい部分と暗い部分には変化があまりありません。
中央の線の前後辺りに変化があります。

中央の線の左側の山が崩れ、中央線の右側にあった谷を埋める様に変化しています。

明瞭度を操作すると、トーンカーブの中央部分が変化するという事です。

 

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シャープにする

RAW現像ソフトに”シャープ”という操作欄がありますが、使っている人は少ない気がしています。

下は氷と飲み残しの液体部分をシャープにした写真です。
シャープにすると、透明感や冷ややかな感じが増します。

特にぼやけた部分もあるとシャープが引き立ちます。

氷と液体をシャープにした写真

とても効果的なシャープは、どういった機能なのでしょうか?

シャープは色の変わり目に線を入れる

Photoshopで日の丸の様な図を描いてみました。
この図にシャープを適用してみたいと思います。

Photoshopで描いた図
 

画面を拡大し、一部を表示すると下の様になります。

シャープ操作前の拡大図
 

操作項目の”適用量”、”半径”、”ディテール”のバーを最も右に上げてみたのが下です。

赤と白の境に線が入りました。
そしてその線の横に薄い色がつきました。

シャープをかけた後の拡大図
 

この図で分かったのは、半径は線の幅です。
ディテールは線の色の濃さです。
線を濃くするだけでなく、濃さが強調される様に、横に薄い色をつきます。

 

シャープにしたらノイズ軽減を

それでは実際の写真でシャープをかけてみたいと思います。

下の写真はミツバチがひまわりの花の花粉を集めている所です。

ミツバチの写真
 

上の日の丸の図と同じ様に、”適用量”、”半径”、”ディテール”を最も上げてみました。

するとミツバチの毛に黄色い花粉がついている所がくっきりしました。
本当にシャープになった感じです。

シャープにしたミツバチ
 

でもよく見ると背景のひまわりがザラザラとした感じになっています。
ノイズがのってしまいました。

シャープの欄の下の”ノイズ軽減”を操作する必要がありますね。

ちょっと難しいですが、シャープを使いこなす事がくっきり明瞭な写真加工の肝になると思います。

ノイズを軽減したミツバチの写真
 

優しくぼかした写真に加工する

くっきりシャープとは真逆の操作で写真をぼかして優しく仕上げることになりますね。

Photoshopなどの写真加工ソフトには色々な機能がありますが、RAW現像という範疇ならば、以下の様な操作が主だと思います。

例として下の白梅の写真を写真加工してみました。

白梅の写真

前ボケが白梅と離れた所にあって今一つの感じがします。
これをなんとか柔らかい写真に加工していきたいです。

 

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露出を上げて明るくする

露出を上げてみると写真全体が明るくなりました。
白梅の花の中の影が薄まりましたね。

露出を上げて明るくした白梅の写真
 

花の写真を撮る時、花の中に出来る影は評価を下げるそうです。

露出を上げる効果は大きいです。

 

コントラストを下げて暗部を和らげる

コントラストを下げると背景の暗い部分が少し和らぎましたね。

コントラストを下げた白梅の写真
 

明瞭度を下げると優しい光が出来る

明瞭度を下げると白梅の白がほんわかした感じになりました。

優しい感じが出て花が可愛らしくなりました。

明瞭度を下げたら優しい光になった白梅の写真
 

かすみを加えて透明度を抑える

少しかすみの除去をマイナスしてみました。
すると透明度が抑えられて、すこしくすんだ感じになりました。

かすみの除去をマイナスした白梅の写真

 

周辺光量補正で四隅を明るくする

写真の四隅が暗い色だったので、周辺光量補正で白くして明るくしてみました。

重い感じが取れました。
リラックスして見れる様になったと思います。

周辺光量補正で四隅を明るく下白梅の写真
 

明暗別色補正でシャドウ部分の色を変える

緑の濃い部分に暗さがあったので、それを薄めたいです。
その為、明暗別色補正でシャドウ部分の色を変えてみました。

今回は緑の補色である赤系の色をのせてみました。

写真全体が少し明るくなった気がします。

明暗別色補正で暗部の色を変えた白梅の写真
 

色をのせて暗部を補正する

まだ白梅の下辺りが少し暗い色なので、この部分をなんとかしたいです。

そこで部分補正で露出を上げて、黄色をのせてみました。

部分的に色をのせる操作画面
 

元の写真と比べると随分優しくなったのが分かると思います。

白梅の写真

元の白梅の写真

部分的に色をのせた白梅の写真

写真加工後の白梅の写真

くっきりシャープにするより、画像を作り込むという感じになると思います。

 

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