新しい写真にチャレンジしました。
湖面のシルエットです。
今回、大胆に白飛びさせて、造形的に仕上げました。
普段行わないRAW現像の仕方を試したので紹介します。
2つの啓発、白飛び・造形的な写真表現への
湖面のシルエットが私の目に留まったのは、下の以前見た写真家 清家道子氏の動画を覚えていたからでした。
2月、蓮池に出来た造形的なシルエットを被写体として紹介しています。
私は撮影したものの、どうRAW現像したらいいのか?
考えあぐねいていたのでした。
そんな中、AdobeのBehanceのサイトを見ていて、白飛びさせている写真に啓発されました。
Behanceにはデザインとして写真を使った作品が多く出てきます。
それらを見て、白飛びは面白いかもしれないと発見したのでした。
白飛びさせてカラーコントラストを強めるRAW現像方法
黒つぶれはしかたなくとも、白飛びは写真では一番避けるべきといった認識があります。
普段なら、私の嗜好では下の様にローキー調な白黒写真にRAW現像したことでしょう。
今回は私にとって非常識なRAW現像方法を試しました。
敢えて白飛びさせるというRAW現像の仕方を紹介します。
Lightroomで白飛びさせる
私は露光量を大幅に上げることからRAW現像をスタートさせました。
下はRAW現像前の写真です。
露光量を大幅に上げて、下の写真の様に明るくしました。
ヒストグラムは下の様に変化しました。
しっかり白飛びしてしまいました。
私はこの時点でも白黒写真で仕上げるつもりでいました。
下の様にハイキー調にして造形を浮かび上がらせようと思っていたのです。
Photoshopで乗算で写真を重ねる
ところが、Photoshopで新たな発見をしました。
普段、使わないブレンドモード、乗算を試してみたのです。
下の写真を乗算で重ねると黒目の部分はよく黒くなり、コントラストが強くなる筈です。
でも、それだけではなかったのでした。
下の様に乗算で重ねると色も濃くなりました。
さらにレイヤーを追加して乗算で重ねてみました。
クールな青色が際立って来ました。
そこで、白黒の明暗差のコントラストではなく、白と青のカラーコントラストが強い写真にしようと方針変更しました。
Photoshopでは、下のレイヤー構成で写真加工していきました。
普通の写真ではなく、造形的な写真にするつもりでしたので、水の青色は眩しい程に彩度も思い切って上げました。
普通のRAW現像ではやり過ぎる程の濃さです。
それでも、白飛びしている部分と相まって綺麗に見えます。
最終的には、1対1のアスペクト比にクロッピングして下の写真に仕上げました。
新たな試みをすると写真の楽しさも増えてくる気がしています。