モノトーン・セピアに変えると違った写真を楽しめる

写真を加工していると、カラーを敢えて白黒にした方が魅力的な写真になる時があります。

昔は写真はモノクロでした。
だから、懐古的な感じがする人もいるかと思います。

でも、私は一つの写真表現としてモノクロ、モノトーンに良さを感じています。

モノクロ・セピア写真を楽しむ
 
写真で何かを伝える事が出来ます。
色を単調にしたおかげで、情報がそぎ落とされ伝えやすくなる気がするのです。

以下に私が魅了されるモノトーンの写真の魅力などについて記します。

 

 

モノトーンにしたくなる写真

写真を加工する時、カラーだけでなく、モノトーンにしてみたくなる写真があります。

私がモノトーンに興味がそそられる写真はどういった画像か、まとめてみました。

 

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色が少ない写真をモノトーンに

下の写真は4月に富士山を撮影したものです。
桜が少し咲いていました。
でも、満開にはまだ先です。

富士山の写真
 

あまり色がなく全体的に青っぽい写真です。
山を撮影すると色が少ない写真になる場合があります。

それで白黒にしてみました。
枝の影がマッチする画像になったかと思います。

富士山の白黒写真
 
この様に色が少ない写真はモノトーンにして、コントラストを強めてみると面白い画像になる場合があります。

 

消したい色がある写真はモノトーンで

下の写真は白い鳥が一羽、おそらくつがいのもう一羽を待っている様子を撮った写真です。

背景の竹やぶがいい感じでした。
その中の家もひっそりした印象なので目に留まったのでした。

ところが、残念な色があります。
この家の横に何かブルーシートでくるまっているのが見えます。
折角の落ち着いた雰囲気をブルーが邪魔しているのでした。

白い鳥の写真
 

そこでモノトーンに写真加工してみました。
モノトーンでは色を指定して明るさを調整することが出来ます。

ブルーを暗くすると、ブルーシートは全然分からなくなりました。

白い鳥のモノトーンの写真

 

煩雑な画像はモノトーンに

街中のスナップショットには多くの物や人が写っていることが多いです。

情報量が多いと、煩雑な印象を持つことになります。

下の写真は新宿で撮影したものです。
ゴジラに驚いて撮影しました。

新宿のゴジラの写真
 
看板が沢山、写っています。
撮影して分かりましたが、看板は人目に付き易い色をしているので、モチーフの邪魔になりますね。

この写真をモノクロにしてみると、ゴジラが引き立ちます。
色が邪魔していたのですね。

モノクロの新宿のゴジラの写真
 

また、下の写真は田園地帯にあった廃屋を撮影したものです。
なにか存在感があったのでシャッターを切りました。

竹藪や雑草、電柱、写っている物が多いです。
それ故、雑然とした画像です。

廃屋の写真
 
そこでモノトーンにしてみました。
コントラストが生き、一種独特な不気味な雰囲気の画像になりました。

モノトーンはカラーとは別の面白さがあります。

モノトーンの廃屋の写真
 

夜景をモノトーンへ

ネオンの色が色とりどりあってカラー写真が生きるのが夜景です。
でも、意外とモノトーンにするといい感じになります。

下はお台場のガンダムの写真です。
グリーンのライトが点くのを待って撮影した写真です。

お台場のガンダムの写真
 

でも、このカラー写真よりもモノクロに変えた方が私は好きです。

暗がりの中、すくっと立つガンダム
格好いいです。

白黒のお台場のガンダムの写真
 

下は年末の渋谷のスクランブル交差点です。
ネオンの灯りと雑踏が撮れるというので、撮影ポイントになっていますね。

渋谷らしい喧騒とした感じが出ていると思います。

年末の渋谷のスクランブル交差点の写真
 
この写真をモノトーンに変えてみたのが下の写真です。
信号を待つ人たちの影が迫力を感じます。

カラー写真とは違った印象の写真になり、モノトーンも面白いと思います。

モノトーンの年末の渋谷のスクランブル交差点の写真
 

カラー写真をモノトーンにする方法

RAW現像ソフトを使うとカラー写真をモノトーンへ簡単に変えることが出来ます。

いくつか方法があるので紹介します。

 

彩度を-100にしても

色が無くなれば、白黒写真になりますね。
それ故、彩度を操作して、ゼロにすると白黒になります。

でも、ちょっとそれでは具合が悪いのです。
白黒写真と言えども、色によって濃淡がありますよね。

彩度を-100にしてしまうと、色の情報が取り込まれなくなります。

写真をモノトーンにするのには、色を無くすのは良いやり方ではありません。

彩度を-100に
 

プリセットを使う

白黒だけでなく、セピア色、セレン調など、様々なモノトーンの写真を楽しむことが出来ます。

多くのRAW現像ソフトにはプリセットがありますね。
そこにモノトーンのプリセットがいくつか用意されていると思います。

AdobeのLightroomでは、プリセットをクリックするだけでモノトーン写真に変わります。

AdobeのLightroomのプリセットを選ぶ画面
 
例えば下の夜の街かどに立つ女性の写真をプリセットを選んだだけでモノトーンにしてみたいと思います。

夜の街かどに立つ女性の写真
 
白黒 風景では、下の様に、ハイライトが強いモノトーンになりました。

白黒 風景のプリセットの写真
 
白黒 型抜きでは、細部が目立つモノクロ写真です。

白黒 型抜きのプリセットの写真
 
白黒 赤外線では、ハイライトと細部が抑えられ、独特のムードがある画像になりました。

白黒 赤外線のプリセットの写真
 
白黒 セレン調では、青みが買ったモノトーンで、クールで格好いい写真に見えます。

白黒 セレン調のプリセットの写真
 
白黒 セピア調では、暖色系の色が少しのり独特な雰囲気があります。

白黒 セピア調のプリセットの写真
 
この様にプリセットを選ぶだけで色々な雰囲気のモノトーンを楽しむことが出来るのが嬉しいです。

 

Silver efex を使ってアナログぽいモノクロにする

Nik collectionという写真加工ソフトがあります。
その中に白黒写真に加工するSilver efexがとても使い勝手が良いです。

古いアナログカメラで撮った様なモノクロにも出来ます。
例えば、下のなんともない滝の写真

滝のカラー写真

上の写真をSilver efexを使うと下の様な写真に簡単に加工出来ます。
粒子の荒い、昔のカメラで撮影した様な画像です。

粒子の荒いオールドカメラで撮影した様なモノクロ写真

白黒写真が好きな人には、Nik collectionのSilver efexはお薦めです。

白黒写真への加工 LightroomからスタートするPhotoshop等への連携事例

 

白黒を指定する

一般的にはプリセットを使わずに、白黒を指定してRAW現像するのでしょう。

例えば、PhotoDirectorでは上部にカラーと白黒を選択できる様になっています。

 

サイバーリンク PhotoDirector

 
白黒を選べばモノトーンの操作パネルになります。

PhotoDirectorの白黒を選ぶ画面
 
カラーのRAW現像と同じ様に部分的に加工する事も出来ます。

下はグラデーションマスクを使っている操作画面です。

PhotoDirectorの操作画面
 

下は夜の渋谷界隈の写真です。

夜の渋谷界隈の写真
 
PhotoDirectorでモノクロ写真にしてみました。
簡単です。

モノトーンの夜の渋谷界隈の写真
 

色を無くすだけではないモノトーンのテクニック

カラー写真よりも白黒の方が簡単
・・・と思いがちですが、意外と奥が深いのがモノクロ写真です。

私が楽しんでいるモノトーン写真の加工テクニックを紹介します。

 

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白黒ミックス

モノトーンの写真はコントラストがカラー写真よりも楽しめます。

逆を言うと、明暗・コントラストをどう調整するかが、モノトーンの写真加工のポイントになりますね。

下の写真は富士山の頂きと雲、そして雪が白く、空が青い、その気持ちよさについシャッターを切った写真です。

富士山の写真
 
この写真を白黒に変えてみました。

濃い青空だった為に空は暗い色になってしまいました。

白黒にした富士山の写真
 
そこで調整したいのが、白黒ミックスです。

白黒ミックス
 
昔、カラーフィルターをつけて白黒写真を撮っていましたね。
それが白黒ミックスで調整できます。

具体的には白黒ミックスのブルーを上げると、青色の部分が明るくなります。
それで重苦しかった空を軽快にしてみました。

青色の部分の輝度を上げた富士山の写真
 

実際は、この白黒ミックスは各色を操作してモノトーンの画像を作っていく事になります。

例えば下の横浜中華街の写真には、
赤、オレンジ、黄色、青、緑 ・・・

様々な色があります。

横浜中華街の写真
 

このカラー写真をモノトーンにしてみました。

白黒ミックスで濃淡を色ごとに調整するには、
Lightroomの修正前と後を比較画面が便利です。

Lightroomの修正前と後を比較画面
 
私は、レッドやイエローを明るめにしてみました。
カラー写真よりも迫力が増した感じになったと思います。

モノトーンにした横浜中華街の写真
 

部分補正

下の写真は池袋の線路下の通路を撮影したものです。

コントラストを強め、看板の”WE ROAD”を部分補正で露出を上げています。

パースの効いた見易い写真だと思います。

池袋の線路下の通路の写真
 

この写真をモノクロにしたのが、下の写真です。
モノクロの場合、コントラストがカラー写真よりも生きて来ます。
だからでしょうね。実際、操作してみると部分補正を強めにかけやすいです。

白黒の池袋の線路下の通路の写真

 

明暗部色補正

モノトーンは白黒、セレン調、セピア調以外にも様々な色の写真があります。

それが可能なのは、明暗部色補正という機能のおかげです。
カラーでも使える明暗部色補正

同じ系統の色、輝度だけ違う色を明るい部分と暗い部分に使い分けてトーンを出します。

モノトーンでは、その効果はインパクトが大きいです。

明暗部色補正
 
例えば下の東海道線の写真
電車から密接な男女が降りて来ました。

東海道線の写真
 
怪しげな二人の関係と坦々と業務を行っている駅員が対照的なので思わずシャッターを切りました。

この写真を赤色系を使ってモノトーンにするとムードが増しますよね。
モノトーンでも色を使い分けると写真が一層、楽しくなります。

モノトーンにした東海道線の写真
 

Skylum社の写真加工ソフトLuminar4を使うとさらに面白い事が出来ます。
一つの写真に複数の色の明暗部補正をかけられるのです。

例えば、下の新宿の飲み屋街の写真
雑多な感じに興味を感じてシャッターを切りました。

新宿の飲み屋街の写真
 
対角線の上下で違った色を使いモノトーンに加工してみました。
自動販売機などの対角線の境辺りはカラー写真の色が残っています。

尚且つ、中央の人の後姿をまた別の色でモノトーンにしてみました。

複数の色でモノトーンにした新宿の飲み屋街の写真
 
Luminar4を使うとマスクを簡単にかけてモノトーン化出来るので、こういった写真を簡単に作ることが出来ます。

 

細部の強調

モノトーンの魅力は細部を表現し易い所にあります。
コントラストの効果と相まって、カラー写真にはない面白い写真になりますね。

具体的には、明瞭度です。
カラーでもくっきりさせたい場合は明瞭度を上げますが、その効果がモノトーンでは大きいです。

例えば下の夜の神社の写真

石畳の質感を出そうと明瞭度を結構上げています。

夜の神社の写真
 

白黒写真に変えてみたのが下の写真です。
色がなくなった分、明瞭度を上げ易くなりました。

結果、カラー写真よりも石畳の質感が強調されたと思います。

この様に明瞭度を上げ事が出来るので、写真加工がますます楽しくなります。

白黒にした夜の神社の写真
 

でも、私は明瞭度に限界を感じる時があります。

望遠レンズで撮影した遠景の写真です。
どうしても細部が甘くなります。

モノトーンにすると色を気にせず、明瞭度を上げる事が出来るのはいいのですが ・・・
 
下がその例です。

写真の下部の街並みの明瞭度を上げました。

それでもまだまだクッキリしません。

望遠レンズで撮影した遠景の写真
 
Skylum社のLuminar4を使うと細部をさらに強調することが出来ます。

ディーテイル補正とオートン効果機能がモノトーンでは、かなり使えます。

ディーテイル補正は細部をクッキリさせてくれる機能です。
オートン効果は輪郭をはっきりさせながら、逆のぼかしを効かせてくれます。

そうすると下の写真の様に望遠レンズで撮影した写真とは思えなく程、クリアにしてくれます。

Luminar4で細部をクリアにした写真
 
Luminar4はモノトーン写真にはとても有効な画像編集ソフトだと思います。

 

参照 Luminar4 ダウンロード先
icon

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モノトーンではないが、パートカラー

オリンパスのカメラには、パートカラーという機能があります。
白黒写真なのですが、指定した色だけカラーになります。

でも、実際、撮影してみると思う様にいかないものです。
色の指定は結構難しいです。

写真加工ソフトでも、パートカラーはAdobe社のLightroomやPhotoshopでもなかなか出来ません。

それを簡単に出来る様にしてくれるのが、Cyberlink社のPhotoDirectorです。

例えば下の蓮の花をパートカラーにしてみます。
PhotoDirectorのカラースプラッシュという機能を使います。

蓮の花の写真
 
色を指定するだけでなく、ブラシで追加や削除して選択範囲の調整が出来ます。

PhotoDirectorのカラースプラッシュ
 
背景の蓮の花は白黒にして、中央の蓮の花の色だけをカラーにしました。

パートカラーにした蓮の花の写真
 
パートカラーにすると花が浮かび上がって来る感じになります。
カラー写真とは違った楽しみが出来ます。

 
PhotoDirectorのカラースプラッシュは楽しい機能です。

 

参照 PhotoDirector 詳細ページへicon

 

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