遠近感を変えて写真を一変させよう
写真加工や現像で色調などを変えて調整するのはともかく、形を変えてしまうなんてもってのほか!
写真撮影を趣味としている私などからすると、写真は現実を撮ったものであって、虚実を作る物ではないと思うのです。
もはやRAW現像とは言えない、撮影した写真とは別の画像を作る画像編集です。
このページでは、大きさ、形、撮影位置、遠近感を変えてしまう写真加工を紹介します。
実際、この手の写真加工をやってみると、意外にも自然に感じられるものもあります。
例えば、下の写真はバスに反射するネオンが面白いので、バスの大きさを変えた写真です。
実はカメラは現実を撮っていなかった
下の写真は写真加工をしていません。
魚眼レンズで撮影しました。
この魚眼レンズは私のお気に入りのレンズです。
実際は頭上から木が生えているわけではありません。
地平線も現実は真っ直ぐなのに、弓なりになっています。
魚眼レンズは極端ですが、レンズは歪んでいるので、必ずしも現実が撮られないです。
上の写真を見ると、写真加工で形を変えたとしてもイイではないか
・・・とも思えてきます。
撮影位置を変える遠近法ワープ
下の写真は渋谷駅前の待ち合わせスポットを撮影したものです。
斜めから撮影したのですが、どうせならもっとパースをきかせて撮影すれば良かったです。
中途半端な写真になってしまいました。
上の写真をあたかも正面から撮影したかの様に加工したのが下の写真です。
こちらの方が様子が分かり易くなり、面白いです。
Photoshopの遠近法ワープという機能を使うと簡単に加工する事が出来ます。
遠近感を変えて被写体を大きくする
遠近法ワープ機能を使うと写真の一部分の大きさを変える事が出来ます。
大きさを変えてしまうなんて、過剰な写真加工だ!
・・・と思う人もいるかもしれませんが、やってみるとそんなに激しい加工とは思えないです。
下記に事例を紹介します。
被写体を大きくしたくなる風景写真
意外と風景写真でも被写体を大きくしたくなる時があります。
例えば下の満月の写真です。
街の灯りの上に雲間から満月が顔を出しました。
欲を言えば、もう少し月が大きかったらいいのですが ・・・
Photoshopの遠近法ワープで満月だけ大きくしたのが下の写真です。
一部を大きくするとその他の形や大きさが変わります。
やはり、下の写真の方が見栄えがいいです。
水平の補正と被写体を大きくする
遠近法ワープを使うと被写体を大きくするだけでなく水平の補正もし易くなります。
下は夜の渋谷駅前のスクランブル交差点を撮影した写真です。
動きを感じさせるためにわざと水平を斜めにして撮影しました。
この写真の被写体は信号待ちの女性です。
でも、あまり目立ちません。
女性の大きさを変えて、目立たせたいです。
さらに水平をちょっと補正したのが下の写真です。
女性のシルエットも細くなりました。
3つの被写体の内、一つだけ大きくする
上の写真の様に一部の大きさを変えると他の部分の形や大きさにも影響します。
被写体が一つの場合は、写真加工もし易いのですが、複数あると難しそうに思えます。
例えば下の写真です。
富士山、銀杏の木、重機の3つの被写体を撮った写真です。
この内、重機を大きくして強調したいです。
Photoshopの遠近法ワープで写真加工したのが、下の写真です。
複雑そうでいて操作は下の動画の様にそれ程難しくはありません。