蝋梅(ロウバイ)の撮り方、現像方法

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真冬に早々と咲くのが蝋梅(ロウバイ)です。

英語では、Wintersweetと言う位ですからね。

撮影するものが少ない冬ですから、蝋梅を綺麗に撮影できたらいいのですが ・・・

難しい蝋梅の撮影方法と現像の仕方についてまとめてみました。

黄色い蝋梅

 

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蠟梅撮影の予習

プロの写真家の清家道子氏が蝋梅の撮影方法について紹介してくれています。

蠟梅について予習してから撮影に行った方が良さそうです。

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蠟梅の特徴

蠟梅の特徴を列挙すると以下の様になるでしょう。

  • 黄色い花
  • 花びらが蝋の様
  • 枝が多い
  • 枝先がV字になっている
  • 下を向いて咲く

これらから、蠟梅撮影のポイントを3点あげてみました。

 

蠟梅の煩雑な枝を写らない様に撮る

蠟梅は剪定が必要な植物です。
つまり、枝が多いです。

蠟梅の枝

全体を撮ろうとすると煩雑になってしまいます。

枝があまり写らない様に撮るには、部分を切り取って撮影することになるでしょう。

 

下を向いて咲くので蠟梅の花をどう撮るか

蠟梅の花は艶やかさがありません。
一見、黄色の実の様な花です。

下を向いて咲くのでしべを撮るには、下から仰ぎ見る様にカメラを構える必要がありますね。

枝先は下の様にVの字になっているものが多いです。

下から青美見る様にして撮った蠟梅の花

下から撮ると空が写ることになります。
必然、蝋梅は暗くなるので、露出補正が必要になりますね。

空を青くしたくなるので、PLフィルターを付けた方が良さそうです。

下から撮った蠟梅の花

 

蠟の様な黄色をボケに活かす

曇天の日の蠟梅はくすんだ色をして本当に蝋の様です。
冴えませんね。

一方、日に当たると順光でも逆光でも、黄色が綺麗です。

下の写真の様な状況の場合、手前と奥の蠟梅、それぞれを使って、前ボケ、後ろボケにして撮影出来そうです。

蠟梅が植わっている状況

 

蠟梅を撮影するレンズ

清家道子氏が紹介している様に、望遠レンズでの撮影になるでしょう。

蠟梅の全体を撮るとわびさびになってしまいそうですから。

私は下のお気に入りのフルサイズ換算 80ミリから300ミリの
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROで撮影することにしました。

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蠟梅の2つの逆光撮影方法

順光で撮影すると、他の花と比べると蝋梅は見劣りしてしまいます。
そこで逆光での撮影を試みました。

下からハイキーで撮影する

上に記しました通り、蝋梅の花の正面から撮影しようとすると、
下からの撮影になります。

そこで露出をプラス補正してハイキーに撮影してみました。

ハイキーに撮影した蠟梅の写真

晴天の日よりも曇天で光がない日の方が撮影し易いです。

ソフトフォーカスを効かせて優しく仕上げてもいいでしょう。

 

コントラストを意識した撮影方法

蠟梅の撮影の本丸はハイコントラストになるでしょう。

蠟梅の明暗がかわいい

日に当たった蠟梅は下の様に、花びらの重なる具合で明暗がつきます。

日が当たった蠟梅を逆光から撮影する

この明暗が良い雰囲気です。
少し引いて撮影すると、暗がりに灯る黄色い光が可愛らしく感じられます。

暗がりに灯る黄色い蝋梅
 

後ろボケを入れて撮る

後ろにボケを入れると、雰囲気が良くなります。
蠟梅の黄色はかわいらしい玉ボケになります。

玉ボケを入れた蠟梅の写真

また、花だけではなく、つぼみと葉も一緒になっているのは形がいいです。

後ろに玉ボケを入れた蠟梅の花

 

水に濡らしてアップで撮る

霧吹きで蠟梅に水を吹きかけてみると、水滴が付きます。
水の粒にも光が反射して綺麗です。

冬は乾燥しているので、虫が直ぐに寄ってきます。
良い被写体が加わってくれます。

蠟梅の水滴と虫

 

蠟梅を前ボケにして蠟梅を撮る

蠟梅の玉ボケの特徴は前ボケが綺麗な点です。
黄色がしっかりついた前ボケはとてもいいです。

黄色い前ボケを入れた蠟梅の写真

玉ボケを沢山入れて蠟梅を撮る

蠟梅の花はたくさんなります。
だから、良いアングルを探すと、前ボケも後ろボケも入れた写真も撮れるでしょう。

前ボケも後ろボケも入れた蠟梅の写真

 

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蠟梅の2つの現像方法

蠟梅の写真を撮っている内にどうやって仕上げたらいいのか?
イメージが沸いてきました。

その現像方法は以下の2つです。

 

黄色を際立たせる現像方法

明るい黄色を引き立つのは、黒
背景を暗くすれば、黄色い蝋梅が浮き立つ様になるでしょう。

そこで、コントラストを上げてみました。

下が元の写真です。

現像前の蠟梅の写真

黄色が映える様にコントラストを上げてみました。

蠟梅の黄色が引き立つ様現像した写真

際立つ様にコントラストを上げるには、Photoshopを使った方が良い感じに仕上がります。

現像の仕方は下のアクションを使いました。

 

アンニュイな写真に仕上げる方法

蠟梅は美しい花ではありません。
艶やかさもありません。

それ故、無理して綺麗に仕上げなくともよいだろうと、私は感じました。

そこでアンニュイな雰囲気にしてみることにしたのです。

撮影したままの蠟梅の写真

レンズに少し光が入り込む様にして撮ったのが上の写真です。

上のRAW現像とは真逆に、コントラストを下げる現像等をしてみました。
以下の様な操作をしました。

  • コントラスト、ハイライト、白レベルを下げる
  • 明瞭度、かすみの除去を下げる
  • 色温度を青側に
  • 色被り補正をマゼンダ寄りに

そしてRAW現像したのが下の写真です。

アンニュイ調に現像した写真

上の黄色を際立たせる現像方法でコントラストを上げた写真に、このアンニュイ調の現像設定をコピーすると下の様になります。

アンニュイ調に現像した写真

全く雰囲気が変わったと思います。

黄色が目立たなくなりましたが、優しさが醸し出されて来たと思います。

アンニュイ調の蠟梅の写真

蠟梅は小さい花なのでアンニュイな感じがマッチすると思います。

蠟梅の撮影が楽しくなるRAW現像方法です。

アンニュイ調の蠟梅の写真

 

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