冬は被写体が少ないです。
水辺のリフレクションは冬、嬉しい被写体です。
他の季節でも、水辺の反射は撮影出来ますが、冬ならではの味がある写真が撮れるのですよね。
そこで、冬のリフレクションの魅力と写真の仕上げ方の事例を紹介します。
水辺の被写体のリフレクション
水面は鏡の様に光を反射しますね。
リフレクションというと光の反射も意味しますね。
このページでは、キラキラした光の屈折ではなく、被写体のリフレクションの撮影について記します。
水辺のリフレクションですから、被写体の下に上下逆さまになって写ることになります。
構図的に面白い写真になりますね。
風があり、波立つ日は、水面に被写体のかたちが写らない場合もあります。
シャッター速度を遅くすると、色が反射します。
下の様に空の色が綺麗にリフレクションされた写真になります。
リフレクションの写真はとても魅力的です。
撮影した日は寒かったのでした。
その状況は下の動画で紹介しています。
冬のリフレクションの魅力
冬の水辺は寒々しいですよね。
だから、単にリフレクションがあるだけでなく、寒さを表現出来ます。
冬ならではの、水辺のリフレクションの撮影ポイントを以下に紹介します。
枝先とリフレクション
落葉樹は枝が広がっている木が多いです。
冬は葉がなく、枝だけになっています。
葉が付いていない枝は、寒々しく感じます。
リフレクションの写真を撮る時には、枝を意識すると、冬らしさが出ると思います。
以下、事例を2つ紹介します。
白い枝のリフレクション写真
落葉した広葉樹は暗い場所では、白っぽく目立つ場合があります。
下は曇天の夕方に撮影した写真です。
落葉樹を主役にしてみました。
日差しがある昼間、雰囲気は全く違います。
冬だからこそ、太陽の暖かい日差しが感じられます。
闇に白い枝を浮かび上がらせるリフレクション写真
下の写真は湖畔のキャンプ場を撮ったものです。
湖面にキャンプサイトの灯りが反射しています。
この写真に冬らしさを出す為に、背景の枝を強調して現像しました。
キャンプ場の後ろに浮かび上がる枝が、忍び来る闇夜を予感させると思います。
氷が張っている水面のリフレクション
冬は水面が凍ってくれると、リフレクションの写真の魅力がぐっと増します。
水の色は青っぽいです。
氷があることにより、寒さがより伝わると思います。
雪景色のリフレクション
雪の印象はは寒いだけではありませんね。
楽しかったり、綺麗だったり、暖かったり ・・・
雪の日のリフレクションの写真では、色々な表現が出来るので楽しいです。
- コントラストを上げて、寒々しく
- 明瞭度を上げて、冷たいクリアな空に
- 露光量を上げて、眩しく
- かすみの除去を下げて、優しく
上の写真は、優しい印象に仕上げてみました。
冬の優しさを現像する
上の雪の日のリフレクションの写真は、現像前は下の写真でした。
どことなく暗い写真です。
雪の明るさが感じられません。
この写真をどうRAW現像して、優しさを強調したのか、概要を以下に記します。
Lightroomで雪の明るさを表現する
私はLightroomの機能が向上したので、写真全体の操作はあまり行いません。
下記ページで基本的な私のRAW現像の手順を紹介していますので、是非、そちらも見て下さい。

私は5つのマスクを使って、部分的に現像を加えて行きました。
空のマスクでは露光量を下げましたが、
それ以外のマスクでは、露光量、シャドウを上げて明るくしました。
Lightroomでの現像後では、下の写真になりました。
Photoshopで優しい雰囲気に現像する
そして、Photoshopで最終的には下の写真にして仕上げました。
Photoshopで加工したのは主に2つです。
真ん中の部分をシャープにしました。
そのシャープさが損なわれない様にして、全体的に白く滲む様にしました。
それで雪の明るさ、優しさを表現しようとしたのでした。