シダの葉は魅力的な被写体です。
なんと言っても形が面白い。
左右対称なのもデザインとして興味をそそられます。
さらに色
日の当たり具合によっては、緑が綺麗に光ります。
そこで、シダの葉の写真でちょっと遊んでみました。
シダの生命感を感じられる様、緑に光る写真に加工しました。
そのRAW現像の方法の概略を記します。
シダの写真の撮影の仕方
今回、形が面白いシダを見つけました。
それで、緑に光らせて遊んでみようと思い立ったのです。
まずは撮影の仕方を紹介します。
絞り開放でシダを撮影する
上の写真の様に、シダを上から撮影すると地面にあるものも入り込んでしまいます。
だから、被写界深度を浅くして、シダ以外のものはぼかして撮りたいです。
上は絞り開放 f2.8で撮影しました。
シダの先端にピントを合わせています。
地面はボケてくれたのですが、シダ自体もボケてしまいました。
ピントを変えてシダを撮影する
そこで、ピントを合わせる位置を変えて4枚撮影しました。
三脚を使いカメラを固定して、風が弱い時を狙いました。
深度合成で形をくっきりさせる
上の様に焦点をずらした写真を撮ってのは、Photoshopで深度合成をする為です。
深度合成をすると、ピントがあった部分が多い写真を作ることが出来ます。
深度合成の仕方は下記ページで紹介していますので、参考にして下さい。
参照 深度合成の仕方
縦長の写真にして、4枚を深度合成した写真が下になります。
シダの葉の形がしっかりした写真になりました。
暗闇の背景を作る
暗闇に浮かぶシダの緑の光
・・・といった写真にしたいと思います。
そこで背景を暗くするのに、PLフィルターの様な効果のあるアクションを使いました。
上の写真の様に、雑然とした地面が隠れました。
このアクションは簡単に作れて便利です。
下のYouTube動画で作り方を紹介しています。
さらに、トーンカーブを中央から押し下げて全体的に暗くしました。
地面の部分だけ上のトーンカーブの効果が施される様にレイヤーマスクを使いました。
下の写真まで背景を暗くすることが出来ました。
ここまで加工すると、シダの緑色がクッキリします。
シダを緑に光らせる
上の写真の緑色を光らせるには、コントラストを少し上げるだけで、いい感じになります。
弱いS字のトーンカーブで調整しました。
下が完成した緑に光るシダの葉の写真です。
この様な写真も楽しむことができ、RAW現像は楽しいです。