マクロレンズで別の世界を撮ることができます。
標準、望遠、広角、各レンズによって見え方が違うのを実感しますが、マクロレンズはその最たるものです。
一見、つまらない光景でも、
小さい世界をのぞくと、ドラマチックなシーンが待ち受けていたりします。
マクロレンズで写真を2倍楽しくなる撮影とRAW現像方法について、紹介します。
手軽に楽しめる、おすすめマクロレンズ
マクロレンズって高いんじゃない?
ところが、私が持っているマクロレンズは、3万円代で買えます。
M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macroは、レンズの先3センチ程まで寄れます。
被写体と接触しそうになるまで近づけます。
マイクロフォーサーズのカメラの特徴として、被写体に凄く近づいて撮れるのですよね。
マクロ撮影の仕方
マクロレンズの魅力は下の2つではないでしょうか?
- スモールワールドの発見
- ボケの優しさ
ボケ中心の撮影になるというのは、写真愛好家にとってマクロレンズは魅力的です。
どういう感じにボケを入れるか?
絞り値を変えて玉ボケの大きさを色々試して撮ることになります。
目では見えない柔らかい世界を撮りましょう。
マクロ撮影の2つの注意点
マクロレンズは基本、近づいて撮ることになります。
近づけば近づく程、大きく撮影できますが、ちょっと動いただけでブレてしまいます。
それ故、手振れ補正が効くカメラがマクロ撮影には向いていますね。
また、近づく程、被写界深度が浅くなり、ピントが合わせにくくなります。
だから、絞り値を上げたくなります。
するとシャッター速度が遅くなるので、さらにブレ易くなるわけです。
マクロ撮影向け三脚とは
今とても強力な手ブレ補正が効いたカメラがあります。
それでも、風で被写体が揺れたりするので、撮影が難しい時もあります。
三脚を使うと手ブレを防げるだけでなく、撮影に集中できるメリットがあります。
カメラの設定を変えて何枚も撮影することに当然、なりますから、カメラが固定されていると操作し易いです。
被写体に近づける三脚でないとマクロ撮影出来ません。
そこで良く使われるのが俯瞰撮影用の三脚です。
中心軸が自由に角度を変えられるので、カメラを前に突き出すことが出来ます。
マクロ撮影では、絞り値で玉ボケを撮り比べよう
ボケと言えば、玉ボケですね。
マクロレンズで撮影するとよくボケます。
例えば下の写真は開放絞り値3.5で撮影した梅のつぼみの写真です。
あまり、玉ボケになっていません。
そこで、絞り値を5.6にしてみたのが、下の写真です。
少し、玉ボケが分かり易くなりました。
さらに、絞り値を7.1まで絞ったのが下の写真です。
さらに玉ボケが見えて来ました。
開放3.5から6つも絞り込んだことになります。
マクロレンズでの撮影では、絞り込んでいくつか試してみたくなります。
魅力的なマクロ撮影のRAW現像の事例 2つ
マクロレンズで撮影した後、RAW現像が、また楽しいです。
どうRAW現像するのか?
マクロレンズの魅力が感じられる事例を2つ紹介します。
マクロの玉ボケを目立たせるRAW現像
7.1まで絞り込むことにより、玉ボケが分かり易くなった梅のつぼみの写真をRAW現像します。
玉ボケは露出を下げて明瞭度を上げると見えやすくなります。
一方、モチーフの梅のつぼみは優しくしたいので、あまり明瞭度を上げたくありません。
そこで、Lightroomのマスクで背景を選択して、露出や明瞭度等を調整してみました。
主体である梅のつぼみは逆に明瞭度を下げて下の様に仕上げました。
優しい感じになったと思います。
この様に玉ボケがある場合、主体と背景をマスクで分けてRAW現像することになるでしょう。
HDRでスモールワールドを表現するRAW現像
M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macroは最大撮影倍率が2.5倍です。
だから、スモールワールドを撮影することが出来ます。
下の様に、被写体に近づいて撮影出来ます。
コゴメウツギは小さな白い花です。
マクロレンズだと下の様に大きく撮影することが出来ます。
HDRで独特な雰囲気に仕上げたいと思います。
そこで、まず、Lightroomでコントラストを下げるRAW現像をします。
コントラストを下げると優しい感じになります。
PhotoshopでNikcollectionを使ってHDR加工しました。
下の様なレイヤー構成で画像編集しました。
HDRだと下の様に明るくスモールワールドを表現することが出来ます。
目では見えない小さな世界を撮れるのがマクロレンズの魅力です。
他のレンズでは叶わない、写真撮影の楽しみです。